トラック業界は3K産業のイメージが強く、労働力の確保については、他産業に比べて深刻なものになっています。 そこで当協会は、労働時間の短縮、職場環境の改善、福利厚生の充実、従業員募集・採用の改善などを目的として第1種中小企業人材確保推進事業(雇用・能力開発機構助成)に平成10年から段階的に取り組んでいます。 そのPR事業の一環として、『児童絵画コンクール』をはじめて企画し、感性豊かな子供達に未来のトラック像を描いてもらいました。
応募校数 | 99校 |
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応募総数 | 513展 |
講評 | 大分県造形教育研究会事務局 佐藤 誠 様 |
大分市立八幡小学校 4年 長野 大耀
題名 『きれいな川を未来へ 生たい系を整えるワニ型トラック』
低学年の部
大分市立別保小学校 2年 丸小野 結奈
題名 『ゆめスイスイはこびます』
中学年の部
大分市立西の台小学校 4年 近藤 佑真
題名 『海中トラック』
高学年の部
大分市立判田小学校 6年 吉田 苺花
題名 『ハッピーシャワー号』
氏名 | 学校名 | 学年 | 題名 |
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長野 大耀 | 大分市立八幡小学校 | 4 | きれいな川を未来へ 生たい系を整えるワニ型トラック |
氏名 | 学校名 | 学年 | 題名 | |
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低学年の部 | 丸小野 結奈 | 大分市立別保小学校 | 2 | ゆめスイスイはこびます |
中学年の部 | 近藤 佑真 | 大分市立西の台小学校 | 4 | 海中トラック |
高学年の部 | 吉田 苺花 | 大分市立判田小学校 | 6 | ハッピーシャワー号 |
氏名 | 学校名 | 学年 | 題名 | |
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低学年の部 | 中原 孝輔 | 大分市立坂ノ市小学校 | 1 | ~はしれ!!おかしのトラック!~ |
髙野 美菜実 | 日出町立日出小学校 | 1 | まいごのねこちゃんとどけます | |
中学年の部 | 関 菜渚子 | 大分市立長浜小学校 | 4 | Sweets truck |
山田 勇輝 | 日出町立川崎小学校 | 4 | こんなトラックあったらいいな (おうえんをとどけてほしいな) | |
高学年の部 | 野口 莉央 | 大分市立判田小学校 | 6 | 宇宙トラック |
安部 明志 | 別府市立石垣小学校 | 6 | ありがとうの花トラック |
氏名 | 学校名 | 学年 | 題名 | |
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低学年の部 | 釜堀 廉士 | 日出町立日出小学校 | 2 | 魚トラック |
川上 創平 | 中津市立樋田小学校 | 2 | かぶとがにごう | |
小川 桃愛 | 国東市立安岐小学校 | 2 | 虹色トラック | |
中学年の部 | 髙野 小菜美 | 日出町立日出小学校 | 3 | ペットおとどけトラック |
加藤 朱華 | 国東市立安岐小学校 | 3 | 豊かな自然をのせて | |
川野 煌翔 | 杵築市立護江小学校 | 4 | SDGSトラック | |
高学年の部 | 梶原 遥果 | 別府市立春木川小学校 | 5 | 花道トラック |
長野 琉香 | 大分市立八幡小学校 | 6 | みんなで花火を楽しめる 幸せのクジラトラック | |
篠田 瑞 | 杵築市立護江小学校 | 6 | GTカーの最高峯「キャブゴンGT・ペフォルマンテ」 |
大分県造形教育研究会事務局
佐藤 誠
今年も、感染症の影響が心配されましたが、たくさんの子どもたちが思い描いた夢のあるトラックがたくさん集まりました。今回は環境へ配慮する視点を持った作品が例年以上に多く、これからの社会を担う子どもたちに頼もしさを感じました。また、鮮やかな色彩を心地よく組み合わせた作品が多く、感染症対策による制約を跳ね返すような子どもたちのバイタリティーを感じました。
〇低学年の部
海の中をペンギンのトラックが縦横無尽に泳ぎます。様々な海の生物がにぎやかに見守っています。トラックのタイヤはクラゲだったり、ヒトデや巻貝など個性的な形になっています。車体はスクラッチを使って細かな模様がたくさん緻密に描かれています。楽しみながら一生懸命筆を運んだ作者の生き生きとした姿が目に浮かびます。たくさんの色を鮮やかに使い、細かなところまで、自分が納得いくまで描き切ったアイデアあふれる作品です。生き生きとした躍動感と優しい気持ちが画面全体にあふれています。
〇中学年の部
画面いっぱいに大好きなトラックが描かれています。タイヤやドアノブなど細かいところまで実際のトラックをよく観察していますね。荷台には海の様子が再現されています。まるで海そのものを運んでいるようです。たくさんの海の生き物を自然のままに届けるトラック、一緒に泳いでいるのは作者の姿でしょうか。チンアナゴなどの小さな生き物から巨大なジンベイザメまで図鑑などで観察しながらその特徴をしっかりとらえて表現しています。この平和な海をいつまでも残していきたいという作者の思いと、生き物たちが織り成す物語を感じます。
〇高学年の部
大きな大きな美しい花を乗せたトラックが色とりどりの花に囲まれた道をゆっくりと走っていきます。トラックの立体感や風景の遠近感、花の色に濃淡をつけて立体的に見せるなど、高学年らしい表現の積み重ねを感じます。よく見ると大きな花の茎はトラックのタイヤとつながっています。もしかしたら走りながら花を育てているのかもしれません。運転席の屋根からは美しい虹が美しい音色とともに、まるでたなびくように描かれています。絵の具のにじみやぼかしを効果的に使いこなし、まるで魔法の世界のような、幻想的なアイデアいっぱいの作品です。
〇最優秀賞
巨大なワニの形をしたトラックが迫力いっぱいに描かれています。今にも動き出しそうです。大きな川を自由自在に移動することができるようタイヤの代わりにワニの足がそのまま動き出します。このトラックは大きな口を開けて河のすべてを飲み込み、ゴミと生き物に内部で分けていきます。さらに在来種と外来種に分け、外来種はもとの国に返そうとしています。日本の豊かな美しい自然と、多様な生き物をいつまでも残していくためのトラックです。作者はどこかで川に放置されたゴミを目にし、在来種の危機を知ったのでしょう。トラックの内部構造を図解したことで作者の視点が見えてきます。迫力ある画面構成で作者の自然への思いと願いが、強いメッセージとして見る人にしっかり伝わってきます。
子どもたちのアイデアは愛する郷土の自然や、環境に根ざしています。たくさんの願いや夢が込められた作品に圧倒されながら審査しました。